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自主隔離中の音楽② ローラ・ニーロ、『Broken Rainbow』

 自主隔離3日目。

 朝、検温す。36℃で平熱。天気は快晴で暑い。

 ダイアン・バーチを聞いていたら、どうしてもローラ・ニーロを聞きたくなった。別に二人に特別な因果関係はない。自分が勝手にダイアンにローラの影を重ねているだけ。

 ローラ・ニーロを初めて聞いたのはある映画の中でのこと。その映画は『ブロークン・レインボウ』(1986年第58回アカデミー長編ドキュメンタリー部門を受賞してます)と言うドキュメンタリー映画。昔、大学生の頃友人たちとネイティブ・アメリカンと核開発の関係を描いた『ホピの預言』という映画の上映を軸にしたイヴェントを企画して、その際、その映画の周辺にいた様々な人達と出会ったが、その中の一人がこの『ブロークン・レインボウ』も教えてくれた。

 映画は、ナバホの人々の強制移住問題から彼らの歴史、その土地での地下資源採掘(石炭、石油、ウランなど)の現状とそれに従事した人、またその家族へのインタヴューなど苦しい映像が続くが、途中、美しい大地とメサの映像を背景に印象的な歌が流れる。

 見た当時、自分は何故かそれが誰の何という歌かと言うことが気にならず、ただその映像とメロディーだけが強烈に記憶に刻まれたままになった。そして後年↓のCDを手に入れて聞いていたら突然、聞き覚えがある歌が流れ始め「あれ?あれ?これ何処かで聞いたことがある。。。」となった次第。曲目を確かめると歌の題名もそのまま『ブロークン・レインボウ』だった。こんな歌。

 LAURA NYRO broken rainbow (youtube.com)

 

Photo_20240725114801

 

 大地に生きる年老いた人びとが
 昔話を語る
 昔ながらの暮らしを守る
 年老いた女
 彼女が言った
 "若く幸せな頃の楽しかったことを想い出すね"
 無防備な虹を守る戦士が尋ねた
 "本当のことなのかい?教えておくれ
 都会には 買い物袋とボロで暮らしている人がいるんだって?
 本当なのかい?"
 
 私が生きる崖っぷちに立つ
 懐かしい我が家よ
 アメリカ

 大地とともに生きる人たち
 彼らが言った
 "私たちの信仰は
 これらの土地と空に宿っている
 優しき母なる大地
 私たちの土地は姿を変えてしまった
 現代の世界へと
 現代の嘘へと"

 地球の営みと
 新しい生態学

 私たちが最初だったわね
 信じて
 私たちが最後になるわ
 地球のために光りをまもるのは

 私が生きる崖っぷちに立つ
 懐かしい我が家よ
 アメリカ

 アメリカの先住民族は
 荒廃状態にある
 終わりなき状況に
 私は何ができる?
 偏見と言う亡霊が
 月の輝きを押し分けて進む
 詩人はページを涙で濡らす
 こわれた虹

 こわれた虹
 懐かしい我が家よ
 アメリカ

     訳 五十嵐 正


 ここまで書いてYouTubeを見ていたら、映画『ブロークン・レインボウ』が全編アップされているのを知り何十年かぶりに見た。画像は悪いし、字幕は分かり辛い(と言うより変だ)が興味がある人は是非。自分の記憶に焼き付いていた映像とローラの歌は4分44秒頃から。

 この映画や歌が作られたよりもさらに先に進んだ時代に今はいて、状況はもっと悪くなっているだろうことは想像に難くない。移民は受け入れない、よそ者は出ていけというトランプ氏に先住民の問題をどう思っているか質問してみたい。ハリス氏にも。それぞれどんな回答が返ってくるのか。

 Broken Rainbow (youtube.com)

 秋田、山形で大雨のニュース。家にづっといた、と言う以外書きようのない一日。現在21時半。そろそろ寝る。

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