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録画漁り

 連休初日。

 無為に過ごさぬよう、毎日何か目的意識を持って過ごさねばと昨夜まで思っていたが、朝起きてみると駄目。朝のダラダラ感?が無類の贅沢に思えてダラダラと過ごす。外は相変わらずの酷暑。ピーター・バラカンのラジオを聞いて過ごす。1974年特集。

 昼頃、テレビのハードディスクに録り溜めた番組をチェックしていると映画『土を食らう12か月』があってそれを見てしまう。

 映画『土を食らう十二か月』を見た: ペンギン・ビート急行 (cocolog-nifty.com)

沢田研二×松たか子。映画館でも見たが見直すと初見のときも見たはずなのに、あれ?こんなシーンあったけ?というところがいくつかあった。主人公が連れている犬が"山椒"で可愛かったが、愛猫の名前が"もずく"の知人がいる。こうした地味目の食材、調味料の名の架空のペットの名前をしばし考える。

 娘から電話あり、明日、どうするのか?とのこと。明日、いわきに盆の墓参りに行こうと話していたところだが、娘の住む板橋に行って、その後、環七→鹿浜橋→外環→常磐道でも良いけど、渋滞が予想されるので、出来れば日野に帰ってきてもらって、早朝、3人で一緒に出掛けられるのが望ましいと話すと、そうするとのこと。

 夕方、一度近くのスーパーに買い物に行き、帰宅してまた録画漁り。今度は1974年のドキュメンタリー番組『昔、男ありけり』を見た。

 世界中を放浪した作家・檀一雄は晩年の1年ポルトガルに暮らしたが、番組は檀を尊敬する高倉健がその足跡をたどると言うもの。これも前に見たが、また見てしまう。突然、自らの町に現れたことばも通じない日本人をポルトガルの人々は"プロフェソール(教授)"とあだ名して敬愛す。漁師、バーテンダー、小間使いの女性、女流作家、子供まで。番組が最後に作家を偲ぶ会をとして小さなパーティーを企画すると檀と関わった人々140人が集まる。"あなたにとって檀一雄とはどういう存在か"と聞かれ中の一人の答えは"グレート・アミーゴ(偉大な友達)"。そして老いも若きも皆、あんな人には二度と会えない。ダンはまだ生きている、と涙目。よほど魅力のある男だったのだろう。一度会って見たかった。↓は番組で高倉が朗読した檀の詩。

 

  波 (ポルト・ド・バッカス)


 犬は 波に向かって 吠えるのですか?
 いいえ 黙って うなだれるのです。
 鴎(かもめ)は 沖に向かって 波を蹴るのですか?
 いいえ 砂の陰に群がって 死んだ魚介をついばむのです。
 砂は 何に向かって 鳴るのですか? 
 さあ アテなしの そらおそろしさに 自分で身ぶるいするので
 しょう。

 ああ 波の咆哮(ほうこう)よりほかにない 汀(なぎさ)では
 私だって 立ちすくみ おののきながら 
 その鳴っている砂を踏みしめているだけなんです。

 

 夜遅く、娘帰宅。先日、息子に出して好評だったスープソーメン?を作ってやると娘にも好評。今回のオリンピック、自分は全く見ていなかったが、娘は興味あるらしく、女子卓球決勝、日本S中国を見始めたので途中まで一緒に見るが、自分は明日に備えて途中にして寝る。

 0時近く就寝。

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