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奇跡のおすそ分け(だった。)

 妻を亡くしてしばらくは休日が苦手だった。四六時中一緒にいて、休日はいつも二人で出かけていたのでどこに行っても思い出すし、二人で行かなかった場所に行ったら行ったで今度は良いところ、楽しいところほど一緒に来たかったと思ってしまう。

 それで出不精になって仏壇の前に折った座布団を枕にして寝転びながら、窓の外の洗濯物を眺めてぼーっとしているのが常となった。休日の時間なんて早く過ぎ去ってしまわないかと。

 で、その時、ふと歌声が聞こえて来たのだった。それは至近にある小学校の校舎から漏れてくる子供たちが合唱の練習をする声で、映画もライブも読書もどれもこれも面倒くさく感じていたところだったので、今日はこれでいいや、と思った。それでその日は半日それを聞いていた。以来、生活の中で、この合唱の声を意識するようになった。毎朝、と、毎週末。

 昨日の日記の最後に少し書いたがその、家の目の前の平山小学校の合唱部がNHKの合唱コンクール、関東甲信越ブロックで金賞を取ったとのこと。自分の家の軒下に燕が勝手に巣を作り、そこにヒナが孵ったような気分。教えてくれた友人から今日また情報が色々もたらされて、毎日、何気に聞いていたものが実は素晴らしい指導者による奇跡のような瞬間のおすそ分けだったことを知った。そうかあの七生緑小からやってきた先生だったのか。

 奇跡のハーモニー7年連続 日野市立七生緑小学校合唱団 - 獨庵放言録 (hatenablog.com)

 七生緑小学校の合唱団のことを自分は以前フェイスブックで紹介したことがある。それは岡崎体育とポケモンのおわりの歌をコラボしたということでだった。ただそれはそうした記事をシェアしたものにコメントを付しただけのもので実際にその歌声を聞いたわけではなかった。不覚だった。

 
 友人の情報によると10月13日(日)に今年のNコンの全国大会小学生の部の放送が14時からあるという。応援しなければと思う。彼らの声はあの時、自分にとって恩寵であったと思うから。

 ところで今日は誕生日で59才になった。数えで還暦。19才と二十歳の違いくらい、59と60は違うだろうか?仕事では信じがたい失敗をして繕った。

 研修で静岡の方に息子は泊りで行っていて、今夜は家に一人。娘から電話が来て「ケーキ喰ったか?」と言われ誕生日なのを思い出す。それで甘いものが食べたくなり、今、ビール飲みながらシュークリームを食べているところ。

 そろそろ寝よう。

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