映画『ソウルの春』を見た
連休二日目。
立川Kinofilmに映画を見に行った。見たのは『ソウルの春』(韓 2023 キム・ソンス監督)。
映画『ソウルの春』オフィシャルサイト (klockworx-asia.com)
見終わってMaxムカついた。だけどその感想がそのままこの映画の評価ではない。映画はけっこうな長時間なのを感じさせないほどに面白かった。
昨日、"韓国映画はこうした歴史的事実を取り上げてドキュメンタリーのように見せる一方でエンタメでもあるという映画が上手い。 "と書いたがこれはその決定版。愚劣で口八丁で常識を軽んじてるがゆえに度胸だけ度はずれてある(あるように見える)男が無欲で誠実な人を打ち負かす映画である。正義は勝たない。現実はかように残酷だということか。
その勝利する邪悪な存在とはチョン・ドファン。軍事独裁政権を長く続けていたパク・チョンヒ大統領が暗殺された後、その短い政治的な空白期に軍事クーデターを起こし権力を手中にした男。映画はそのクーデターをやり遂げようとする側と阻止しようとする側の9時間の攻防を時間刻みに描いたもので、あたかも自分もその最中に紛れ込んだようだった。
映画の見どころはチョン・ドファン(映画ではチョン・ドグァン)を演じたファン・ジョンミン。いやー、ホントムカついたぁ~。『国際市場にいらっしゃい』ではあんな家族思いの兄ちゃんなのに(笑)。上映後、もし目の前にファン・ジョンミンが目の前にいたら演じていただけと分かっていても思わず手が出てしまったかもしれない(ごめんなさい)。いや、でもこれは誉め言葉(です)。彼のこのチョン・ドファンを見るだけでも金払う価値があると思った。個人的には、狂気を内に秘めた犯罪者を演じていた、若い頃のビートたけしに似ていると思った。
そしてクーデターを阻止しようとする側の司令官を演じたのはチョン・ウソン。『私の頭の中の消しゴム』のあのカッコいい彼氏。ラストが切なかった。歴史的な事実だから結果は分かっているのだけどそれにしてもなあ。。。でもそれで行くと自分はさらに映画の先の歴史も知っているので、この映画はそれを考え留飲を下げるべきなのだろう。近年まれに見るミリタリーアクション映画の傑作。
12時半から始まった映画が終わったのは15時。家についてからスマホに友人からメッセージが来ていることに気付く。前に自分が書いた詩に友人が曲をつけているくれているのだが、送られてきたのはそのデモテープ。「バーズのように」とリクエストしたら「バーズではなくジョージ・ハリソンになっちゃった」とメッセージが付されているので「トム・ペティみたい」と書くと、「佐野元春からの影響を隠さないようにした」と返信がある。こう、読まされても何のこっちゃ分からないだろうが、聞くとなるほどと思ってもらえるはず。まだ完成していないとあるのでもう少し待っていよう。
夜は息子と野猿街道沿いの「ポパイラーメン」へ行った。五目焼きそばと餃子と鶏唐揚げレモンソースかけ。帰りにスーパーに寄り、仏花と供え用の和菓子を買う。
現在22時10分。入浴して、そろそろ寝る。
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