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アニメ『チ。-地球の運動について-』の1~2話をAmebaTVで見る

 朝、天気快晴。暑くもなく寒くもなく、一年に夏冬二季しかないような昨今にあっては貴重な秋晴れの一日。こんな日があとどのくらいあるだろうか?予報では今週末からの3連休中はこんな日が続くとか。堪能したい。

 今日仕事の昼休み、アニメ好きの人からこの10月からNHKで『チ。-地球の運動について-』がアニメ化され放送開始されたと教えてもらい狂喜する。

 5分でわかるアニメ『チ。 ―地球の運動について―』 (youtube.com)

チ、とは地、血、知。中世の、天動説が常識とされていた時代に命を賭けて地動説を証明しようとした人々を描いた傑作漫画。2022年手塚治虫文化賞のマンガ大賞受賞。数年前に自分も作者の魚豊(うおと)氏がTBSラジオ『荻上チキセッション』のゲストで出演した際、その話に興味を持って、フェイクニュース、陰謀論、オルタナティブファクトの時代への処方箋のように読んだ。丁度その前年ドイツの当時のメルケル首相がコロナ禍であの"重力"の演説をした頃。

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もう第2話まで放送され明日土曜日が第3回だと言うがAmebaTVでこの数時間なら1話、2話とも見逃し配信で見れるというのでさっき見た。まだほんの出だし。

 一番心配したのはあの拷問シーン。地動説は異端思想ということで見つかると拷問され、改心しても2回目に捕まると火あぶりでの処刑が待っている(断っておくが、歴史的にはそういう事実はない)。あれ、NHKで大丈夫なのか?と思ったが結構ちゃんとやってたなあ。

この漫画には座右の銘としたくなるような名言がいっぱい出て来て、1~2話(漫画単行本1巻)からそれがさく裂。

「私は美しくない宇宙に生きたくない」「私は命を張る場面でこそ直感を信じる」「不正解は無意味を意味しない」「逆だ、神を信じたいからやるのだ。人は皆、現世(このよ)は醜く貪欲で汚れていて、天国(あのよ)は清く美しいと言う。だが、わたしはそんなの認めない。神が作ったこの世は、きっと何より美しい。<中略>故に私は聖書ではなく自然を読むのだ」などなど。以上、最初の登場人物ラファウに天文学を勧める異端者の学者フベルトのことば。

 ラジオで聞いてた時、作者は漫画は今は売れるとものすごく長くなるが自分は短く終わらせたいと確か語っていた。自分は5巻まで持っているが結末を知らなくて調べると漫画はすでに完結していて全8巻とか。そうか、この週末に残りの3冊を手に入れてじっくり読もう。

 現在、23時04分、風呂入って寝る。 

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