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Big Sky

  帰る日常があるというのは味気ないのか、ありがたいのか。ありがたいのだろうな、やはり。ホテルの部屋で目覚めるように自室で目覚め、それからみるみる体がルーティーンに戻って行くような、そんな感覚があった。旅から帰った翌朝はいつもそんな感じ。

 天気は曇り。仕事に行こうと家を出ると例によって家の目の前の小学校から合唱の練習の声。ただ普段より荘厳?な響きがあるので何故かと思ったらいつもは教室で練習のところ、今日は体育館で最終的な仕上げのような練習をしていた。NHK合唱コンクール関東甲信越ブロック金賞の歌声である。今月、全国大会があってそれはテレビでも中継される。曲は普通の合唱曲なのに自分にはまるで礼拝堂に響く讃美歌のような聞こえ、身が清くなるような気がした。思わずスマホで動画を撮りインスタのストーリーズにアップする。

 仕事は相変わらずの江戸遺跡。今の面を終わらせてそろそろ下の面に行かないとあとが心配。Aさんが掘っている穴には意味ありげな石がゴロゴロ検出されているが、皆、底面から浮いていて元位置を保ったモノではなさそう。隣に埋められた古井戸があるのでそこを作り変えようとした時にでも壊された石組みがここに捨てられたのだろうと皆と話す。出土遺物は江戸のすり鉢や笹の絵の徳利など。

 昼休み、また八海ラーメンに行く。例の塩ラーメン。なんと美しいラーメンであることよ。

 帰宅して冷蔵庫を見ると自分が旅行中、息子が買い出しに行ったようで、自分とはまた違うチョイスの品々が色々ある。レギュラーな品々ももちろんあって、豚肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギで肉じゃがを作る。それと白菜の味噌汁。

 昨日、常磐線でいわきから東京へ帰る時、駅ビルのタリーズコーヒーで五郎さんと会ったが、五郎さんはあの後、国会前のイヴェントに行ったはずなのでYouTUbeで調べると早くもその時のライブが丸ごとアップされていた。

  https://youtu.be/QtIPyUXs8t8?si=eTk0BtILT73ZGis1

 一昨日のバロウズでのライブのアンコールで歌われた『朝日のあたる家』もまた歌われていて、じっくりと聞いた。近頃の高級高齢者向けマンション、特養ホームなどのネーミングが"サンシティ"であるということの無知と無神経さを歌った歌。今の若い人はかつての反アパルトヘイトの『サンシティ』どころか『ウィ・アー・ザ・ワールド』すら知らない。。。と歌われていて、そうなのだろうと思う一方、ああした富裕層の特権意識が商品になると売る方も確信犯的にやっているのかも、との想像が湧いてきてまた怒りがこみ上げた。

 その後、YouTubeにアップされている五郎さんの動画を様々見た。洋楽の邦訳に様々な名作があるのは周知だが、自分はこれが好き。ただこの曲に関しては正確には邦訳ではなく五郎さんのオリジナルのことばだが。ルー・リードの『Big Sky』。

  中川五郎&真黒毛ぼっくす『ビッグスカイ』2011/02/11下北沢440 (youtube.com)

 寝しなに関さんから『暑中見舞い』のサックスが入ったバージョンのデモが送られてきて聞く。今、レコーディング中でライブより楽しくて、ビートルズや大瀧詠一の気持ちが分かる、とあった。ミュージシャンはいいなあ。

 23時半、就寝。

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