良い旅だった
朝、ホルンの音で目が覚める。ボブ・ディランの詩にあるような目覚め。泊まったホテルは「街中コンサート」のメインステージの目の前で朝からリハーサルの音がしていた。カーニバルの朝(笑)のような。悪い気分ではない。
素泊まりで止まったのでホテルをチェックアウト後、すぐ立ち食いソバの店に入ると、店には大勢客がいて店はおばあちゃん然とした人が一人でやっていた。昨日と今日は街をあげてのイヴェントなのでいつもより客が多いのか店は手が回っていなさそう。自分より後に来た老人がそばを頼むと「汁がもうなくなりそうで時間がかかりますが。。」とおばあちゃん。するとなんと老人はブチ切れて「朝の9時からもうそばも出来ねぇなんて、なんて店だ、ここは。」と散々怒鳴り出て行った。店内いやーな空気。だが感動的だったのはその後で、客が食べ終わった食器を持って行きながら、「おばちゃん、美味しかったよ、また来るね」「ごちそうさまでした。美味しかったですよ。」「また来るねー」とはっきりと大きな声でそれぞれがおばあちゃんに声をかけて出て行った。多分、全員、県外から来たミュージシャンたち。自分たちが図らずも引き起こしてしまった事態を理解したのだろう。マイナーからメジャーに転調。さすがミュージシャン。朝から良い気分だった。
11時から"明星"のステージを見た。明星、とは友人の平凡Sのメンバーの奥様がボーカルを努める昭和歌謡を中心とした女性トリオ。昭和歌謡ぷんぷんの曲を作って3曲提供したと昨日関さんが言っていたので楽しみに聞くとまさしく。2曲聞けたが、終演後、メンバーに聞くとあともう1曲『明けの明星』と言う曲があるが準備不足で今日はできなかったとのこと。次回の楽しみにしよう。
その後、帰りの常磐線ひたちの切符を買って、駅ビル内のタリーズコーヒーの列に並んでいると、ギターケースを抱えた五郎さんとまた会う。昨夜は昔話から政治のことまで随分色々な話をした。五郎さんは今日はこのまま東京に戻り、国会議事堂前のイヴェント『イットクフェス』で19時から歌うのだと言う。なんとタフな人。自分は11月に板橋のライブハウスで見る予定にしてるのでまたその時にと挨拶する。
全体が高校か大学の学園祭のような雰囲気の街を後にする。「いわき街中コンサート」は素晴らしい。来年も来よう。
東京へ帰るひたちは13時23分発。海側の指定席を取って太平洋を眺めていたが、昨夜、就寝が遅く今朝目覚めが早かったので、社内売りの缶ハイボールを飲んだらすぐ眠ってしまった。目覚めたらもう土浦あたりですぐ品川に着いた。そこから山手線で新宿、新宿から京王線で帰宅する。
帰ると息子がほうとうを作って待っていた。ありがたく頂く。そこからは普通の日曜日で現在21:55分。楽しかったが疲れたので早く寝よう。良い旅だった。
| 固定リンク
「日記 2024年」カテゴリの記事
- 『時給10円の現実~消えゆく農民』というドキュメンタリーを見た(2025.02.08)
- 大晦日。良く生き延びた(2024.12.31)
- 今日も温泉(2024.12.30)
- 昨夜の番組をまた見た。(2024.12.29)
- かぼちゃの殻をむく(2024.12.28)
最近のコメント