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勝手に気疲れ

 3連休二日目。天気曇り。

 朝、町田勤務の息子をまた車で乗せていく。なんだか自分が休みの日は恒例になった。行くまでの道中が好きで自分が朝にドライブしたいからということもある。帰り足、すき家で朝定。普段、こういうところに極力入らないようにしていいるがこの時だけ入る。実はこれが目当てでもある。

 帰宅してもまだ7時半頃。洗濯し、洗濯物を一旦部屋干ししながらテレビを点けるとBS朝ドラ再放送の『カーネーション』が1週間分まとめて放送していた。で、毎日見ているのにまた見てしまう。

 『カーネーション』は朝ドラ最高傑作の呼び声の高いドラマだが御意。『あまちゃん』も好きだったが、あれは別物という気がする。物語は定番の、戦前、戦中、戦後を生きた女性の一代記。下手なのだと、見飽きた、ワンパターンのようになってしまおうものをこのドラマはこんなに素晴らしい。

 今週は伝説の"おいも回"を含む週だが(と、書いて分かる人、あなたも朝ドラファンですね)、自分はあの例のシーンよりその前の北村(ほっしゃん)が糸子(尾野真千子)の家に連れていかれるシーンが好き。犬猿の仲のような二人だが、糸子の家で彼女の母(麻生祐未)にもてなされ、男だけの家で育ったという北村が"ヘンな意味じゃなく家に女がいるっていうのはええなあ"と自然に涙するところ。翌朝、二日酔いから目覚めると、家の母親、使用人、娘たちなどが朝食やらなにやらの支度で忙しく立ち働いており、その音を狸寝入りしながらまたじっと聞き入る北村。自分も今息子と二人暮らしなので、そんな女性たちの立てる音がじんわりと体に染み入り体が暖かくなるような名シーンだと思った。現在の朝ドラにこうした繊細さがあればなと思う。

 昼前に買い物に出かける。食パン、食器用洗剤、そばつゆその他。家に買ったものを運び込み、駐車場に車を戻そうとした時、自分が住む集合住宅の斜め下の階のベランダの手すりに見慣れたシャツがハンガーにかかったまま干されているのを見つける。風の強い日に飛ばされて落ちたものを下の人が分かるようにそうしてくれていたのか。

 ずっと以前にも同じようなことがあったがその時は真下の人だったので「お宅のでは。。。」と届けてくれたのだが、下の階の人の立場からすると位置がずれると、上の、どのおうちのだか分からない。なのでそのようにしておいたのだと思った。回収し、お礼に声をかけようと尋ねたが不在。何日、そのような状態だったのか、色々と気を揉ませたのではないか?と午後中悶々として、夕方、もう一度訪ねると、「いや、うちがしたんじゃありませんよ、お隣では?」と言われ、その隣を訪ねると「いや、うちでもありません」とのこと。思い直すに通りすがりの人がとにかくと、ハンガーごと落ちていたものをただ手近な手すりに引っかけただけなのかもしれぬ。勝手に気疲れして損した。

 夕食はカレー。それと白菜がいっぱいあるのでパーラーツァイ(白菜の甘酢漬け)を作った。

 BS18時から大河ドラマ『べらぼう』、その後はまたNetflixで『阿修羅のごとく』を見る。偶然だが再放送朝ドラといい、正月に一気見した『ライオンの隠れ家』といい、ここにも尾野真千子。どれも名演。良い女優さんだと思う。

 23時半、就寝。

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