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老警備員と話す

 天気晴れ。だが寒くてなかなか布団から出れず。

 現場に行くと自分が車を駐車する場所の前に隣の建築現場に使う資材を大量に乗せた大型ダンプが停まっていて入れず。すると一人の年配の警備員がいて的確に誘導してくれた。声がでかくて分かりやすい。なんか聞き覚えのある訛りそのままで好感が持てた。

 現場は霜が降りていて遺跡調査には大敵。ただまだ完全に遺構が検出される前で、霜が降ったにはその上の層なので事なきを得た。が、明日からのことを考えて防霜シートを調達するのに今日は何度も現場を出入りすることになって、その度、その警備員さんに世話になった。狭い道なのだが、隣りの建築現場への資材運搬の車が波状攻撃的に何度もあって警備員は大活躍だった。

 昼休み、昼食を食べているとむこうから話しかけて来て、詳しくは書かかないがなかなか大変な身の上話が始まる。今年70才。茨城県の某市出身。鬱病になって務めていた会社を解雇されたが、なんとかこの仕事を始めたら楽しくて病気が治ってしまったのだとか。以来10年以上この交通誘導の仕事をしていると言っていた。自分の指示通りに車が動くのが嬉しいとのことで子供のような目をしていた。なんにしても楽しく仕事している人は覇気があって良いと思った。

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 覇気、と言えばとなりの建築現場も。昨日、一人の青年が一人でむき出しのコンクリート基礎に木材を這わせほぞを掘り、みるみる床板を張って帰ったが、今日は数人のアジア系の若者たち(ベトナム?)があっという間に柱を立て建売の家の形が出来上がる。こういうのは今はプラモデルのようにキットが出来ていて組み立てるだけなのだが、それにしてみるみる組み上がって行って見ていて気持ち良いほどだった。

 調査はやっと全景写真の撮影。

 夜は大根と鶏肉のに煮物。それと水菜の味噌汁。23時半、就寝。

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