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百姓といふ言葉

 朝、いつもより早く目が覚めたが布団から出られず、じっとしていてようやく起きると普段よりやや遅い起床時間。ホント、寒さに弱くなった。天気は晴れ。

 朝食はパンにいちごジャム、コーヒー牛乳。

 仕事場に行くとT君に「テレビ、見ましたよ」と言われる。先週末、土曜日の10時半からこれこれこういう番組があるから見れたら見るようにと言っておいたらちゃんと見てくれたらしい。「もし、バンドが無かったら自分が行ってやりたいくらいだ」と言ってくれた。番組とは『時給10円の現実~消えゆく農民』というドキュメンタリー。朝はほとんどこの番組についての話に終始した。

第39回 時給10円という現実 ~消えゆく農民~ | 民教協スペシャル | 民教協の番組 | 公益財団法人 民間放送教育協会

 現場は中世道路跡、第2面の検出平面図の作成と写真。今日はUさんが休みなので、久しぶりに自分で図面を書いた。そして写真。一日があっという間だった。プチゾーン体験。

 農業の話をT君としながら、さて自分は今まで何種類の野菜を作ったことがあるだろうか?と考えた。大学の頃は2部の学生で夏休みは長野県南佐久郡川上村に高原野菜の収穫のバイトに住み込みで行っていた。その時は白菜、レタス、青梗菜(チンゲンサイ)。そのずっと後になって子供たちがまだ小さい頃には庭付きの古い貸家に住んで、その庭で、ジャガイモ、茄子、キュウリ(うどんこ病でダメにした)、トマトなどなど作ったっけ。

 そんなことを思い出していたら、我が郷里いわきの大詩人・草野心平の↓の詩を思い出し、さっき読んだところ。

 

百姓といふ言葉     
                      

百姓という言葉はいい言葉だ。
一人で百の姓をもつ。
その豪儀。
その個と。
連帯。

恰度二十年。
野菜を作りを続けてゐるが。
憧れの百姓には未だなれない。
昔で言えば奴さん位なもので。
百姓と言う大名にはなれないけれど。
戦災焼け跡の瓦礫の土地や。
雑草石ころの荒れ地を開墾したのである。
荒地の草を鎌で刈ったり。
シャベルや鍬で掘り起こし土をなだらかにしたのである。
初めてから恰度二十年。
作った野菜は割合多い。

茄子。
胡瓜。
南瓜。
糸瓜。
レタス。
パセリー。
枝豆。
トマト。
杓子菜。
辛子菜。
ちりめん高菜。
バンコク薄荷。
ほうれん草。
みつ葉。
小松菜。
ヴィタミン菜。
時無大根。
赤丸二十日大根。
いんげん。
苺。
シボレッテ。
里芋。
ジャガ薯。
信州黒子冷やし豆。
香菜(シャンツァイ)。
チコリ。
蕪。
茗荷。
韮。
空豆
莢豌豆。
葱。
玉葱。
紫蘇。
ピーマン。
タウモロコシ。
練馬大根。
聖護院。
それから。
アンボワーズや。
コーンフリー。
西瓜もつくった。

百姓という言葉はいい言葉だ。
一人で百の姓をもつ。
その豪儀。
その個と。
相互扶助。

 
中に読めない名前があったが、YouTubeにこんな動画を見つけそれにより分かる。どれが読めなかったかは秘密。またどこかに畑を借りようか。

【#おうちでアリオス 26】NUU×良原リエ×シーナアキコ 「百姓といふ言葉」(詩:草野心平)完全版 - YouTube

 
 0時近く就寝。

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