『三毒狩り』のスクラップ
朝、例によりまた町田へ。
家事と買い物とラジオとNetflix。いつもの土曜日。
毎日新聞夕刊の連載小説『三毒狩り』(東山彰良著)が終わった。エルモア・レナード、チャールズ・ブコウスキー、ガルシア・マルケスに影響を受けたという作家だが、小説は『百年の孤独』と同様、主人公が処刑されるところから始まる。中国、台湾、日本の歴史と、現世と死後の世界までもが交差する奇想天外な話だが面白かった。
東山の 小説は直木賞を受賞した『流』を読んで驚き、それから『僕が殺した人と僕を殺した人』『小さな場所』と読んで大ファンになった。それで遡ってデヴュー作の『逃亡作法』も読んだ。自分はどっぷりW村上の世代だがその後に続く伊坂幸太郎やなにやらに行かずに自分はこの人に行ったと言う感じ。自分は父が湾生(日本統治時代の台湾で生まれた日本人)ということも少なからず影響がある。
この日記に連載が終わった日付を記そうとネットで調べたら(切り取るだけ切っておいて後日まとめて読むということをしていたため)、連載終了にあたっての作家のインタヴューが12日夕刊に出ていたことを知り、読もうとしたら古新聞を重ねたところに12日分だけがない。必死に探し回り、別の古紙を置いておく場所に紛れていたのを見つける。題は"諦めの果て掴んだ真実"。
中に"どうがんばっても絶対にどうにもならない局面が、長い人生では必ず訪れる。その時にどうやって苦難の時をやり過ごすのかが問題なのだ。諦め癖の付いた安易な諦めはただの現実逃避だが、身を切られるような想いをして、長い長い時間をかけてあきらめていかなければならない悲しい物語は確かに存在する。この物語で描きたかったのもまさにそれだ。"とあった。自分が貪り読んだ理由が少し分かった気がした。
第一回から切り取って100話ごと束ねて4束と30話分。話はもちろんだが毎回の信濃八太郎氏の絵も楽しみだった。書籍化されるのだろうが自分はずっとこれで読みたい。なんだか毎晩切り取るものがなくなって物足りないが、兎に角荒唐無稽な大冒険が終わった。
夜、ジョブチューン、モスバーガー×超一流シェフ、を見る。モスバーガーの人気メニューを一品ずつ一流シェフ数人が食べて合格、不合格を告げるもの。全10品全部の合格は番組史上数件しかないらしいいが、モスバーガーは9品合格で、満を持しての最後の1品が不合格だった。だがどれもこれも美味しそうで、モスで何か食べたくなった。
0時近く、就寝。
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