映画『国宝』を見た
朝、曇り。蒸し暑い一日。もう梅雨入り。
映画『国宝』を見た。3時間の大作だがあっという間っだった。最初からずっと緊張感があって、見たと言うよりは固唾を呑んで見入っていたという感じ。そして本当に美しい物には恐怖を覚えるのだなと思った。畏怖すると言うか。
色んなことが凄いのだが何はともあれ吉沢亮が凄い。兎にも角にもそれがなければ何も始まらない映画。それに横浜流星も。二人はこれだけ踊れるようになって今後どうするのだろう?とそんなことを考えてしまった。これは映画史に残る一作にになると思うのでそこに鮮烈に自分の芸を焼き付けたのだからこれはこれでもう良い、と思うのだろうか?だとしたら役者って凄い仕事だな。
自分には歌舞伎の舞台やシネマ歌舞伎等を何度も見てのこの映画なのだが、一番の感想はこれは映画であって前のどちらとも違う経験だということ。例えば『曽根崎心中』で舞台の役者はお初を演じるしシネマ歌舞伎はそのドキュメンタリーなのだけど、映画ではお初を演じるキクオ(主人公の名)を見る。演じる方もお初を演じているキクオを演じる、といこと。ここら辺が吉沢に課せられていることの超絶大変なところだと思うのだが、そこが映画的な醍醐味だと思った。心に残るシーンは数多あるが特に中盤の『曽根崎心中』のシーンには鳥肌がたった。
さっき"違う経験"と書いたばかりだが、舞台のシーンは『シャイン・ア・ライト』的にドキュメンタリー的でもあって、そうしたシーンだけ目当てでももう一度見れる。見たいと思った。そして原作が読みたくなって、久しぶりに本物の歌舞伎が見たくなった。歌舞伎を知らない人はこの映画をキッカケにすればいいし、実際、そう言う人が増えるだろう。
見終わって数時間立つがまだ呆然としていて体がフワフワしている。これを映画の値段で見れるのは安い。映画なのだけれど(笑)。
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