昨夜が昨夜だっただけに遅い起床。しかし、自分も娘も酷い二日酔いはなく、予定より少し遅れて202号のバスで忘憂里(マウリ)歴史文化公園へ行く。そこには尊敬する浅川巧さんの墓があって以前からもし韓国に行くことがあったら訪ねたいと思っていた。
娘はグーグルマップとバスの路線図をスマホで見ながら、自分は以前そのお墓を訪ねたことがあるという人が書いた写真入りのブログの案内を見ながら行ったが、着くとブログの内容と大きく違っていて、見れば書かれたのはもう10年前くらい。その案内が役に立たないと知って焦る。
公園と一口でいうが実態は山。トレッキングコースになっていてその歩く斜面の所々にこんもりと土山があってそこが色んな人のお墓になっている。道中、ここに眠る有名人、文化人、日帝時代の烈士の写真を印刷したフラグが点々と立っていた。皆、自分が知らない人ばかりだったが、一人、画家のイ・ジュンソプの写真を見つけ、彼もここに眠っていいるのか。。。。などと思う。唯一知っている人。
画家 イ・ジュンソプと山本方子さん[1] - 大人の韓国 +han
やや行くと、見ていたブログにはないきれいなカフェを併設した休憩所が出て来る。そこで休憩。そこまででも大分歩いた気がして、喉が渇ていたのでアイスコーヒーを飲む。カフェの中にはここに眠る、詩人や文化人の著書、伝記と思われる本が並んだ棚があってしばらく覗く。店内にイ・ジョンソプの絵も飾られていた。
その後、また歩く。役に立たないと思われるブログの写真を見て、娘が"このブログの自販機がおいてあるところが、きっと今のカフェで、この道がきっとこの道で。。。。。"と、推理し始めて、その通りに行く。娘はワンピースとサンダル、自分も普通の旅行者風で場違い感丸出し。周囲の人はきっとヘンな人たちと思ったろう。
途中、すれ違う人に尋ねると、最初の人(紳士風。休日の品のいいお父さんタイプ)はこの道を真っすぐ登って行けば良いと言い、二人目(トレッキングスタイル完全装備の年配の女性)はここを下るのだ、と言い、3人目(絵に描いたようなおっちゃん風)はここを登れば。。。と言い、迷いは深くなる。というのも、すべては自分の会話力の無さが原因で、そのポンコツぶりに娘は呆れ気味。
初め、道を間違っているのでは?たどり着けないのでは?と疑心暗鬼に歩いていたが、娘が"あってもなくてもとにかくこの道を歩き通そう"と言うのでひたすらに歩く。そしてネットの別の記事で"漢江が見降ろせる場所"とあり、左手に漢江が見え始め、少しずつ確信を得る。そして、ややして道の右側に案内板が見えて安心、感動する。おお、たどり着けた。
おずおずと墓前に行き、二人で手を合わせた。墓はきれいに整備してあり、誰が手向けたのか立派な花束が置かれていた。
帰りは娘がまた昨夜の青年に連絡を取り、さっき乗った202号のバスをさらに進んで九里(クリ)のカンジャンケジャンの店に行く。青年が教えてくれたとかで、韓国で有名な格闘家が引退後始めた店らしい。有名人も結構訪れる店なのだとか。
カンジャンケジャンとは所謂蟹料理だが、真っ赤なのとそうでないのとあって、自分は真っ赤な方は辛すぎて食べられず。しかもはさみで切りながら食べながらだとテーブルクロスが汚れ、それが気になってしまう。そのためのマットになっているから大丈夫だと娘は言うのだが。美味しい顔ができなくてかえって申し訳ない思いがした。
その後は娘と分かれ、一人、また202号のバスで帰路に就く。途中、7022号のバスに乗り換え。平日なので帰りの帰宅ラッシュにぶつかったのかバスは渋滞して、着いたのは19時頃。あまりに疲れ一度寝る。
21時半頃、娘も帰ってくる。曰く、このゲストハウスの追加した日程分は現金でくれと言われていたらしいが、その現金を満額用意できなかったとのこと。日本円が降ろせるATMがあるのか、日本の円を韓国ウォンで降ろせないか?と言い合っているうちに宿主のRさんが来て、娘が事情を説明すると、どうしても用意できないなら、なんと、その足りない分はいらないと言ってくれたとか(後で聞く)。
それではあまりに悪いのでと娘が色々な案を出すが、まずはATMを試してからということになり、できそうな場所を教えてもらった。時間が時間だがとにかく行って試すと難なく出来て事なきを得る。最後までドタバタ(笑)。
スマホの歩数計を見ると本日は26909歩。お疲れさまでした。
明朝帰国の途に就く。部屋を片付けて、0時近く、就寝。
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