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町が見降ろせる部屋だった
でも
本当に窓に欲しかったのは
流れる川であったろう

おまえが幼少の頃であれば
その川原の道を
がちゃがちゃと
牛乳配達のやつが
行ったはずだ

 朝霧の道
その中から現れることも
その中に消えることも
かつてはできた道

川は道と並んで
見知らぬ場所まで二人を運ぶ

 
人は
誰もが川に運ばれ
流れ
流されて
或る日 独りきりに気づくのだ
相棒(バディ)を見失い


何故だ どうしてなんだ?

フードコート
病院の屋上
薄暗い駅のホームで

この気持ちになるとき
いつも
靴の中が濡れているのは

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