下北沢へ行った
天気晴れ。
昨日、一昨日とは打って変わって風もなく暖かな一日。浅川左岸にあるドッグランの前の試掘現場でほぼ一日、Oさんと図面を取った。
終業後、下北沢のラウンに『寮美千子詩集「水の時」「星の時」出版記念Part2~袖すり合うも下北沢』というイヴェントを見に行った。詩人・寮美千子さんの朗読とそれぞれの詩集からの作品に曲をつけて中川五郎さん、逢坂泰精さん、カオリンズがそれぞれ歌うという企画。
下北沢に着くとあまりに空腹で、会場近くの「珉亭」で食事。「珉亭」は昔、甲本ヒロトと松重豊がバイトしていたことで有名なお店。今、Netflixに『隣の国のグルメイト』と言う番組でも紹介されていて、そこで見たピンクの炒飯とラーメンを半でセットの"ラーチャン"を食べる。満足。
で、ライブ。
寮美千子さんというと奈良少年刑務所詩集の編者としてその名は知っていたが、自身の詩に触れたのは去年の夏、中川五郎さんのバースディーライブで『繰りかえす名前』を聞いたのが最初。バリ島に住む人々の死生観が端的に表現されていて、ユーモラスな雰囲気もあって良い詩、良いうただなあ。。。と思っていた。こんな詩。
はじめての子は ワヤン
つぎの子は マデ
三番目は ニョマ
四番目は クドゥ
そして 五番目が生まれれば
また ワヤン
ワヤン マデ ニョマ クドゥ
ワヤン マデ ニョマ クドゥ
ワヤン マデ ニョマ クドゥ
ここでは名前さえ
波のように繰り返し
繰り返し打ち寄せる
めぐる名前
めぐる時間
そして
再び
生まれる わたし
昨日 2度目を聞いて五郎さんが「歌」にした時、その詩には"死"ということばが加えられているのが分かった。その一言で、ただでさえ良い詩にさらに深遠さが加わったように思った。
寮さんの朗読は1991年から1997年の6年間、衛星放送ラジオ局「セント・ギガ」で放送され続けたのだというので、ラジオからこれが聞こえてきたらどんな風だったろう、と思って目を閉じて聞いてみた(眠っていたのではありません)。そのラジオ局では二十四時間、音楽と自然の音が流れ、日の出、日の入り、干潮時、満潮時、月齢の告知とジングル以外、ひとの声が流れるのは寮さんの詩だけだったという。それを思って聞く朗読にはコズミックな響きがあって、特にBGMなしで素で読まれた詩にそれを感じた。人の声が宇宙の音なのだと感じられる貴重な経験だった。
終演後、挨拶もそこそこにすぐに退散し、帰宅は23時頃。息子が自分もしたことのない揚げ物!をして待っていた。
0時近く就寝。
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