濃い週末
天気快晴。
午前中は朝一で買い出しに行く。今日は午後からダブルヘッダーで用事があり、そのため夕食、明日の弁当用にとやや多めに料理する。肉を細く切らないチンジャオロースーもどきと味噌汁。
出かけたのは一つ目が大学時代の恩師が続けている"小金井 映画を読む会"という催し。13時45分から。大学で教えておられた時の師の"アメリカ大衆文化論"なるゼミは人気ゼミで、自分もそこの生徒だったのだが、それは一本の映画を細かく見て作品にどのような意図が込められて(隠されて)いるかを探るというもの。自分たちの時代は70年代のパニック映画研究だった。
昨日取り上げられた映画は『ローマの休日』。ただ良くある通り一辺倒な解説ではなくて、その映画の制作人たちはどのような人たちだったのかということを細かく見て、その後、アン王女(オードリー・ヘップバーン)、ジョー(グレゴリー・ペック)らのセリフに何が込められているのか、ワイラー監督の演出が何を意図したものなのかを確認していくという内容。1940年代の赤狩りの時代、それにただ一人徹底抗戦したという脚本家のダルトン・トランボという人を自分は知らなかった。映画は当時のハリウッド・リベラルが終結して作られたものだったということ。それを知るとヘップバーンが全体主義に対抗すべく天より与えられた妖精のように見える。そしてその赤狩りの時代が今のトランプのアメリカとどのように繋がっているのか、という話。面白かった。
講演の内容もさることながら会場で何年も会っていなかった旧友に会えてうれしかった。二人はそのゼミの中で出会った結婚した夫婦。二人の変わらなさに驚く。それとゼミの後輩で自分の現場にバイトにも来てくれたI君が会場でコーヒーをいれていてそれも美味しかった。そして、この会のパンフレットがとても立派なもので見ると昔、自分がちょっと記者の真似事をさせてもらっていた編集室作であった。いつもこうなのか、それとも今回この会が10周年ということもあるのか。打ち上げに行けなくて残念。でも恩師を囲んでいい時間だった。
その後、夜は国立市民芸術ホールで演劇鑑賞。劇団石(トル)の『キャラメル』という劇でキム・ガンさんという女性の一人芝居。どういう経緯か、去年、自分が出した詩集を以前この劇団が公演の中で宣伝してくれたというのを聞いて一度劇を見たいと思っていた。芝居は従軍慰安婦問題がテーマの重い内容だったが、涙あり、笑いありの、何と言っても一人で何役もこなすキムさんのエネルギーに圧倒された。
帰宅は22時半ころ。昨日と言い今日と言い、内容の濃い週末だった。23時半、就寝。
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