『Black Bird』のち『PS,I love you』
今日たまたまネットで、肉体は滅んでも魂は不死で、亡くなった人は様々な形で残された人にメッセージを送っている、ということが書かれているブログを読んだ。
方法は様々あるようだが、中に音楽を使うというのがあって、例えば亡くなった人のことを考えている時ラジオからその人が好きだった曲が流れるとか。。。そんな事。そしてそのブログにはそれをただの偶然と考えてはいけないのだとあった。それは故人が自分がいつもそばにいると伝えようとしているのだから、と。
へえ、そんなもんかい、と思いながら今日の夕方、仕事から一度帰宅して、冷蔵庫に足りない食材を買おうと散歩がてらスーパーに出かけた時の事。普段、そのスーパーは主に店オリジナルの曲が店内BGMとして流れていて、たまに違う曲が流れているという感じなのだが、自分が店内に入った途端、流れてきたのはビートルズの『Black Bird』だった。
この曲は妻の葬儀の出棺の時にかけた曲。一時退院してきた折、コロナ下だったので何処にも連れて行ってやれず、何もできず、ぼくらはどうしていてかというとビートルズのCDを車に満載し、夜毎あてのないドライブをくりかえしていたのだった。『White Album』を全曲通して聞いた夜があって(大雨の中のドライブだった)、その時、彼女が「ビートルズの曲の中では『Black Bird』が一番好き」と言っていたので葬儀の時はそういうことになった。そんなことを思い出してやや呆然としていると、次にかかったのはやはりビートルズの「PS,I Love you」。そしてその後、何事もなかったように店オリジナルの曲になった。
そのほんの数分間。
ぼくは魂の不死を理解した。そして妻が発病して以来、初めて安堵の笑いが込み上げてきた。また「ふっふっふっ」と彼女が得意げにしている時の独特の笑い声も聞こえてくるようだった。
分かったよ、あさチャン。
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