映画『ソウルの春』を見た

 連休二日目。

 立川Kinofilmに映画を見に行った。見たのは『ソウルの春』(韓 2023 キム・ソンス監督)。

 映画『ソウルの春』オフィシャルサイト (klockworx-asia.com)

  見終わってMaxムカついた。だけどその感想がそのままこの映画の評価ではない。映画はけっこうな長時間なのを感じさせないほどに面白かった。

 昨日、"韓国映画はこうした歴史的事実を取り上げてドキュメンタリーのように見せる一方でエンタメでもあるという映画が上手い。 "と書いたがこれはその決定版。愚劣で口八丁で常識を軽んじてるがゆえに度胸だけ度はずれてある(あるように見える)男が無欲で誠実な人を打ち負かす映画である。正義は勝たない。現実はかように残酷だということか。

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 その勝利する邪悪な存在とはチョン・ドファン。軍事独裁政権を長く続けていたパク・チョンヒ大統領が暗殺された後、その短い政治的な空白期に軍事クーデターを起こし権力を手中にした男。映画はそのクーデターをやり遂げようとする側と阻止しようとする側の9時間の攻防を時間刻みに描いたもので、あたかも自分もその最中に紛れ込んだようだった。

 映画の見どころはチョン・ドファン(映画ではチョン・ドグァン)を演じたファン・ジョンミン。いやー、ホントムカついたぁ~。『国際市場にいらっしゃい』ではあんな家族思いの兄ちゃんなのに(笑)。上映後、もし目の前にファン・ジョンミンが目の前にいたら演じていただけと分かっていても思わず手が出てしまったかもしれない(ごめんなさい)。いや、でもこれは誉め言葉(です)。彼のこのチョン・ドファンを見るだけでも金払う価値があると思った。個人的には、狂気を内に秘めた犯罪者を演じていた、若い頃のビートたけしに似ていると思った。

 そしてクーデターを阻止しようとする側の司令官を演じたのはチョン・ウソン。『私の頭の中の消しゴム』のあのカッコいい彼氏。ラストが切なかった。歴史的な事実だから結果は分かっているのだけどそれにしてもなあ。。。でもそれで行くと自分はさらに映画の先の歴史も知っているので、この映画はそれを考え留飲を下げるべきなのだろう。近年まれに見るミリタリーアクション映画の傑作。

 12時半から始まった映画が終わったのは15時。家についてからスマホに友人からメッセージが来ていることに気付く。前に自分が書いた詩に友人が曲をつけているくれているのだが、送られてきたのはそのデモテープ。「バーズのように」とリクエストしたら「バーズではなくジョージ・ハリソンになっちゃった」とメッセージが付されているので「トム・ペティみたい」と書くと、「佐野元春からの影響を隠さないようにした」と返信がある。こう、読まされても何のこっちゃ分からないだろうが、聞くとなるほどと思ってもらえるはず。まだ完成していないとあるのでもう少し待っていよう。

 夜は息子と野猿街道沿いの「ポパイラーメン」へ行った。五目焼きそばと餃子と鶏唐揚げレモンソースかけ。帰りにスーパーに寄り、仏花と供え用の和菓子を買う。

 現在22時10分。入浴して、そろそろ寝る。

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映画『密輸1970』を見に行った。

 今日も大気が不安定な状態と言いつつの酷暑。昼間はかなりしっかりと買い出しに行き、後は家にいた。

 夜、立川のKinoフィルムに映画『密輸1970』(2023 リュ・スワン監督)を見に行った。

 7.12(金)公開『密輸 1970』公式サイト (mitsuyu1970.jp)

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 7月中旬から上映されていて長かったお盆休み中に行こうと思っていたのに毎日の暑さにヘタレて見れずにいたもの。そろそろ終わってしまうと思って上映館を調べたら東京ではもう立川のそこでしかやっていない。しかも夜20時20分から一日一回の上映。いずれテレビかサブスクで見れるだろうという気持ちをなんとか脇に押しやって今日やっと出かけ、そうして良かったと思った。めちゃめちゃ面白かった。スッかっとした。

 映画は題名が示すように海を舞台にした犯罪もの。"海女映画"というジャンルがあるらしいがこれはその最新版か。見るうちにその時代の韓国にいたわけでもないのに強烈に郷愁を覚えるようになって、理由を考えるとそれはファッションと音楽。特に70年代韓国歌謡(トロット)って、日本の昭和歌謡にも通じるところがあって懐かしいような清々しい気持ちなった。これやはり映画館の音響で聞くべきだろう。見終わった帰り道もずっとエンディングの曲が頭で鳴っていて、帰宅後調べるとそれはキム・チュジャという人の『무인도 (無人島)』という曲だった。他の曲もいちいち良かった。サントラ欲しい。

 무인도 (youtube.com)

 帰宅は23時ごろ。コンビニのおにぎりときつねどん兵衛を食べて寝る。

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映画『ジョン・レノン 失われた週末』を見た。

 朝、天気快晴。

 先週、さあ、見に行こうと立ち上がったところで腰を痛めて断念した(笑)、映画『ジョン・レノン 失われた週末』を立川でやっと見た。

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 ジョン・レノンがオノ・ヨーコと別れていた18か月間、ヨーコの勧めでジョンの愛人として過ごしたメイ・パンという女性の目から見たもう一つのジョン・レノンストーリー。40年以上ビートルズ→ジョン・レノンのファンでいるがこれは盲点だった。と言うか今まで自分も含め誰もそういう視点からジョンのこの時期のことや作品を考えなかったことの方が見終わってみると確かに不自然だったなと思った。

 映画『ジョン・レノン 失われた週末』公式サイト (mimosafilms.com)

 で、映画を見て自分が真っ先に思ったのはこれからアルバム『Mind games』と『Walls&Bridges』は聞き方が変わるだろうな、ということ。特に、これは勝手な解釈かも知れないが『Mind games』収録の『Meat city』はメイに向けられた歌ではないかと思った。中国へ行こう!とやたら連呼され、昔からヘンな歌詞だなあ、と思っていたが、メイは中国系。やっと(勝手に)合点がいった。

 何年も音信不通のままになってしまっていたジュリアンとジョンの間を取り持ったのがメイ・パンだったということにも感じ入る。メイという人はジョンとこの関係にあった時、まだ20代前半の若さだったというのに物おじせず有能で、周囲の感情の機微を敏感にとらえては気遣いのできる素敵な人だと思った。後半、メイとジュリアンが再会するシーンには自分もホロリとしてしまった。思っていたよりずっと良い映画だった。

 帰宅してしばらくすると早朝から野球の試合に出かけていた息子も帰ってきて意気揚々としているので聞くと、2試合やってどちらも3打席1安打だったとのこと。夕方、16時から仕事だと言うので送っていく。その後、少し眠る。

 夜はうどん。

 上の映画を見たので数年ぶりにジュリアン・レノンの『フォトグラフ・スマイル』を聞いた。パッケージが凝り過ぎていて盤を取り出しずらく、ついつい手に触れなくなってしまったが名盤である。先代(ジョン)のエキセントリックでデモーニッシュなところは無いが抒情的な部分は彷彿とさせる。いつかポールを口上に呼んで二代目を襲名すれば良いのに(笑)。

 
 23時半、就寝。

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映画『ストップ・メイキング・センス』4Kレストアを見に行った。

 朝、平日よりも早く家を出て立川に行った。立川シネマシティで上映中の『ストップ・メイキング・センス』4Kレストアを見るために。

映画『ストップ・メイキング・センス4Kレストア』公式サイト (gaga.ne.jp)

2日からやっていたが立川はもう朝の9時5分から一日一回だけの上映。多分来週で終わりだろうという気がする。今日見なければ見逃すことになるだろうと思った。

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 映画について言うことは何もない。音楽映画の最高峰。立川の極上音響上映がとんでもなく極音だったので驚いた。以前、"立川エルヴィスの日"と言うのがあって(今もあるのかな?) 同じように『エルヴィス・オンステージ』を見たが、今回の方が体感的には凄かった。有名なあのデビッド・バーンがラジカセを持ってきてテープのリズムに合わせて『サイコキラー』を歌うシーンの、初めのアコースティックギターのストローク一撃で今回とんでもない臨場感なのが分かった。

 以後、周知の通り熱狂のステージ。インドの映画館のように立って踊ったり叫んだりして見れるなら本当にそうしたかった。(今、エルビスを見た時のこのブログの記事を見たら、その時はアプローズ上映と言ってそれができたみたい。今回もそうすれば良かったのに)。終わった時、心が汗びっしょっりだった。大満足。映画館から出て日野まで走って帰ろうかと思った(見たことある人なら分かるでしょう)。ホントできそうな気がしたよ。

 映画が終ってもまだ10時半頃で、その足で真っすぐ駐車場に寄って買い出し行った。ここからは普通の日曜日。買う品物によって、これはこっち、あれはあっち、と決まっているものがあるので何件かスーパーをはしごして12時半頃帰宅。映画を一本見て来て、家でのど自慢見ている(笑)のがヘンな感じだった。

 15時から先週の続きのラジオ『ボイスミツシマ』を聞く。満島ひかり×友部正人。舞台『百万回いきたねこ』の中の曲を二人のデュエット?で聞けて良かった。今回は番組ごとスマホに録音したのでいつでも聞ける。ことあるごとに聞いてしまいそう。

 夕方から昨日買ってきた料理音楽のカセットを聞きながらポテトサラダを作った。

 夕食はそのポテトサラダとサバの味噌煮缶。なんか缶詰ばかり食べている。 

 夕方に『光る君へ』、21時から『さよなら、マエストロ』を見る。現在、22時丁度。本読んで寝よ。 

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映画『瞳を閉じて』を見た

 朝、朝食はシラスおろしと豆腐わかめの味噌汁。納豆。

 朝刊の一面に小澤征爾氏死去の記事。自分が子供だった頃、世界の~というのは世界の黒沢か、世界の小澤くらいしかいなかった。その後、世界の坂本、世界の北野とかになって今に至るわけだが。 

 ベートーヴェンの第九のCDをフルトベングラー、バレンボイム、サイモン・ラトル、小澤征爾とそれぞれの指揮で4枚持っているが一番手に取るのは小澤征爾とサイトウキネンオーケストラのそれである。クラシックに関してはそれぞれの違いを語るような知識も言葉も持っていない。ただ自然とそうだ、というだけ。昔、バンドの真似事をしていた時小洒落た女の子の名前を冠した歌を作ったことがあって、それは当時ラジオ劇でやっていた氏の『僕の音楽武者修行』に出てきた女性の名前から頂いたものである。ごくごく個人的な思い出ではあるが。冥福を祈る。

 今日は朝一から映画館に行った。見たのはビクトル・エリセの31年ぶり!の新作『瞳を閉じて』。映画館の前でばったり友人に会ってビックリした。聞くと友人も見に来たのだと言う。他にも開館前から多くの人がいて、見ると自分と同世代かやや上の方々。エリセの『ミツバチのささやき』はいわゆるミニシアター系なるものを巷に根付かせるきっかけになった映画とも言えるものだが、当時のブームを覚えている世代ということだろうか。

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 映画は"映画についての映画"。かつて映画監督だった男が自らの映画の主演を務めている途中に失踪した俳優(親友でもあった)を探すというストーリー。中に劇中劇のような映画が出てくるがそのクオリティの高さが贅沢だなあ、と思った。それももちろんエリセが撮ったものなのだから当たり前なのだが。

 5歳のアナ・トレントが50代のきれいな女性になっていたので溜息。そしてビクトル・エリセは映画館で映画を見ると言う経験が持つ力を心底信じているのだなあ伝わるラスト。感動した。この映画の上映を記念して今月半ばから『ミツバチのささやき』と『エルスール』が特別上映される。先日、復習のように家の録画で2本とも見たが、もう一度、映画館で見てみようか、という気になった。

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 映画館を出てから友人と、先日コロナ明け直後に行ったとんかつ屋で食事。コロナ明けはまだ味覚が少しおかしかったので近いうちにまた来ようと思っていた店。今日は素直に美味かった。ひとしきり見たばかりの映画の話をする。待ち合わせたわけでもないのにこういう展開になって嬉しいかった。

 帰宅して、夕方にちょっと眠くなってきたので少し眠るかと思って横になったらぐっすり眠ったしまう。いつも始発電車の音が遠くに聞こえ、それを目覚ましがわりにしているが、電車の音で起きて、さあ、今日は何しよう。。。と思って時計を見たらまだ23時。いつもなら寝る時間。日付も変わっていなかった。なのでまた寝るが眠れなくてこれを書いている。

で、また寝る。0時頃、就寝。

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映画『Perfectdays』を見た。

 未明に目覚め、それからずっと眠れなかった。コロナ明けの睡眠障害というやつか?起きて何かし始めてしまうと本当に眠れ(ら)なくなってしまうので、とにかく布団の中にいて目を閉じていた。浅くてもうつつでも少しは眠れていたのか。

 6時頃、布団を出て昨夜の残りのカレーを食べる。何故かいつもより空腹で朝から結構しっかり食べた。

 立川のKinoフィルムで映画『Perfect days』を見た。

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 現在の東京を収めた記録映画のようだと思った。ドラマなどで多くロケされているようでいて、実は許可の面で東京は撮影するに難しい場所らしい。たしかにあからさまな首都高や渋谷の公園などをこうして映画の映像で見るのは意外に今までなかったような気がする。

 翻ってちょっと特殊なキャラクターのように見える主人公だが、本当にそうだろうか、と思った。例えば誰だって自らの生活を定点観測のようにカメラを据えて記録したらきっとこのようなのではないだろうか。毎朝何かの物音を合図に起きだして、昨日と同じようなものを食べて(飲んで)、仕事に出かけ、帰ってきたらやはりいつものルーティンをこなして眠る。もう一人の"小津チルドレン"、ジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』に似ているなと思った。それに自分の現場はこんな人だらけだ。やっている仕事がトイレ清掃か遺跡の発掘かの違いがあるだけで。

 カセットテープとアナログのフィルムカメラが小道具という以上の役割を果たしていた。音楽に造詣の深いヴィム・ベンダース監督だけに選曲が素晴らしかった。さすが『ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ』を撮った監督。それと主人公と姪の橋の上のシーンは同監督の『ランド・オブ・プレンティ』の変奏だと思った。あちらでは諭すのが姪の方だったが。友人がこれはロードムービーだと言っていた。確かに。

 見終わって映画館を出るとすぐ娘からLineが入って娘も今見終わったところだとか。これから中目黒に向かうと返信する。中央線で吉祥寺まで行き、そこから井の頭線→東横線で中目黒へ。約束の時間より少し早く着いたので駅前の立ち食いそばでイカ天そばを食べた。近頃、イカが取れなくなって値段が高騰し、こうした店からイカ天が姿を消していたが、あるということは少し安定してきたのだろうか?。。。。など考えながら食べた。

 娘と会い、カセットテープの専門店『Walz』へ行く。

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 二人とも『Perfect days』を見た後なので映画の影響のような状況だが、興味の順番から言うとこちらが先だ。テープを聞くようになってから仕事の休憩時間や帰宅してからも、ネットにあるこの店についての記事や店主へのインタヴューを読んだり紹介動画を見続けていたので、入って初めてのような気がしなかった。そして噂に違わず店内の音の良さにビックリ。あまりに音が良くて店の外に出たくない、とは娘の言。御意。テープは見ると欲しいものばかりで気が付くと四つも五つも手にしていたので、これはまずいと思い一つだけにした。選んだのは年末からの流れでポーグスの『If I should fall from grace of God』。定期的に来店してその度一つづつ買っていくと言うのが美しいような気がする。

 その後、目黒駅前まで戻り娘と飲む。普通の和風の居酒屋なのに店員が全員インドの女性と言う面白い店。映画の中で役所広司が銭湯帰りに浅草の居酒屋でチューハイを飲むシーンがあって、それが美味そうでずっとチューハイが飲みたくていたのでやっと飲む。最高。娘とひとしきり映画や音楽について話す。良い時間であった。

 帰宅は19時頃。息子に何か作ってやらなければならないが、飲んですっかり出来上がってしまい、料理を作る気力がないので、帰りがけスーパーで出来合いの総菜を買っていく。味噌汁だけは作った。

 早速、買ってきたテープを聞く。やはりええ。テープを聞くようになってから夜はずっと音楽を聴いているようになって、テレビ、Netflixは見なくなった。それも極端だけど。

 0時頃就寝。今夜はぐっすり眠りたし。

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賀正。映画『ファーストカウ』を見に行った

 休日四日目。

 あけましておめでとうございます。前の辰年の時もこれアップしたな。あれから干支が一周したとは。感慨深し。

https://youtu.be/0uNR_4UdfxA?si=daV1COUhbdM6QVF9

 朝、いつもよりは遅い起床。とは言え6時半頃。息子は出勤ゆえ、改めて新年の挨拶をして送り出す。

 9時頃、娘が起きてきて二人で雑煮を食べる。昨夜、飲んだが今朝は猪口一杯程度お屠蘇。こちらも改めて新年の挨拶をする。

 午後、娘と立川に映画を見に行く。見たのは『ファーストカウ』とい映画。西部開拓時代に偶然知り合った料理人と中国人の男二人が町に初めてやってきた牛の乳を使ってドーナツを作り、売る、と言う映画。『キラー・オブ・ザ・フラワームーン』のリリー・グラッド・ストーンが出ていた。ちょっと昔の日本映画のテイストを感じた。


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 映画『ファースト・カウ』オフィシャルサイト (firstcow.jp)

 映画館を出て歩いていると娘が「北陸の方で地震があったみたいよ」と言うので、ふーん、と聞いていたが、食事(飲み?)に入った日高屋でその地震が思ったより大きなものであったことを知る。津波の注意報が出ていた。

 帰宅してテレビをつけると正月気分が一変していた。見ながら台所のかたずけと夕飯の準備、息子の明日の弁当のおかずなどを作る。

 Netflixで「サムダルへようこそ」を見る。22時頃、就寝。

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映画『キラー・オブ・ザ・フラワームーン』を見た

 朝、起きてすぐ日の出のイーオンモールに行く。映画『SISU』を見るために。斧一本で爺さんがナチスを倒す映画だとか。見たい。

 だが早めに着いてしまい映画館が開くまで1階の食品売り場を散策して時間を潰す。家の近所のスーパーとの値段を比べたりしながら。そして9時半上映開始なので9時頃、3階の映画館に行くと、なんとその予定は昨日までのもので今日から新作がかかるから『SISU』は午後3時からの上映になったとか。ガーン。朝、もう一度時間を確認してから出てくれば良かった。

 なので諦めて帰宅。帰り路、車のラジオで臼井ミトンの『金曜ボイスログ』を聞くと昨夜配信開始になったビートルズの新曲をかけていた。ミトン氏はまさか自分がラジオのDJとしてビートルズの新曲を紹介するなどということがあるとは思わなかった、、、と感慨深げ。なるほど。

 朝、行きは車内の暖房を点けて行ったのに帰りは冷房を点けた。日が昇った途端にそんな有様。予報では今日は夏日になるとか。

 帰宅して休みの息子に事情を話すと、なんでも息子はスコッセジの新作『キラー・オブ・ザ・フラワームーン』を見たいのだとか。それで調べると今行ったばかりのイーオンモールの映画館で17時から上映がある。それで一緒にそれを見に行こうと言う話になる。朝(今)、行ったのは何だったのか(笑)。

 それまで家のことを様々やった。布団を干し、ベランダの鉢の植え替え等々。朝の目的が空振りだったとは言え、早かったので帰宅した時、まだ10時過ぎだった。陽ざしが気持ち良く色々できてかえって良かった。

 夕方、再度イーオンに行き、映画『キラー・オブ・ザ・フラワームーン』を見た。

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』公式サイト (kotfm-movie.jp)

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 映画の内容は語らない。ただデニーロ、デカプリオが喰われるのを初めて見た、とだけ言う。食ったのはデカプリ演じる主人公の、オセージ族の妻を演じたリリー・グラッドストーン。そしてその妻が夫に嵐の音を聞かせるシーンが印象的だった。雷鳴と、雨や風の音。嵐には力があるのだと言って喋ることを禁じる短いシーン。そして映画が終わりエンドロールの最後の最後(本当に最後の最後)にまたこの嵐の音がかかる。

 ボブディランのローリングサンダーレヴューのLive盤『激しい雨』の昔のライーナーノートにそのツアーの名はネイティブ・アメリカンの偉大なメディスンマン、ローリングサンダーから由来され、その名には『真実を語る』という意味があると書かれていた。部族によって違うかもしれなが、もし、ネイティブアメリカンの人々に雷の音に関してこうした感受性が共通なら、これは随分考え抜かれた映画だなあ、と思った。音楽、サウンド・プロデューサーはこの夏に亡くなったばかりの元ザ・バンドのロビー・ロバートソン。さすが。

 帰りの車中その話をすると、息子曰く、「自分も小さい頃、いわきの家で同じことをされた」とか。夏の帰省中、物凄い雷が鳴って、縁側の廊下の窓越しに椅子を並べ、家中の電気を消し、ひいおばあちゃん、おばあちゃん、伯父さん、お父さん、お母さん、妹、皆で雷を見た(聞いた)のだとか。うーん、確かにそんなことがあった。なんてネイティブ・アメリカン的な一家だったことか(笑)。

 帰宅して買ってきた原作を少し読む。パンフレットを買おうと売店に行ったら、今回、この映画に関しては配給元が刷ってないと言われて原作本を買ったのだが、読むと早速に引き込まれる。

 0時頃、就寝。

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映画『ウィンストン・チャーチル~ヒトラーから世界を救った男』を見た。

 朝、今週末に帰ると連絡があった娘にLINEする。 

 もう金曜日。一週間が早い。先週、秋華賞と思ったら今週は菊花賞。

 昨日、買った本を引き続き読んでいる。世界を動かした名演説の数々。今日、感じ入ったのはケネディのことば。特に公民権法施行が失敗だったのではと問われての返答「今、私たちは同じ色の血を流している」ということば。頭にも反射神経というのがあるのだろうか。切れの良い人だと思う。

 帰宅して夕食後『ウィンストン・チャーチル~ヒトラーから世界を救った男』を見た。

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 初めNetflixで探したが無く、ドラマ『VIVANT』を見るために無料お試しで加入したU-nextで探したらあった。件のドラマを見終わったらすぐに解約しようと思っていたのだがすでに制作サイドの術中にハマっている感じ。まあ、11月までお試し期間だからその間フル活用ということで。

映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』予告編 - YouTube

 映画は戦時内閣の首相に嫌われもののチャーチルが就任するところから。ナチスとの宥和政策を説く議会の中にあって彼は一人徹底抗戦を説く。戦闘シーンもなく、特殊メイクでチャーチルになり切ったゲイリー・オールドマンの独演会(怪演!)のような映画だが、本当の主人公は"ことば"なのだと思った。

 映画のラストは今読んでいる本に"世界を変えた"と紹介されている歴史的スピーチのシーンで圧巻。中に口述筆記するタイピストの女性が「首相はことばの魔術師です。」と言うセリフがあるが、ラストはオセロの黒が一気に白に翻るのを見るようでまさに魔法であった。

 23時半、就寝。

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映画『こんにちは、私のお母さん』を見た

 3連休初日。

 朝、病院に先週の検査の結果を聞きに行く。先週、血尿が出て腎臓や膀胱のガンもあり得ると周囲に言われ(実際そうだった同僚いる)、それで調べたのだが、先週の内に大きな病理は無いと言われていた。しかし、検尿をもっと詳しくすると分かる場合もあり、それには一週間かかると言われていて今日になった。結果はシロ。大丈夫と言われていてもこの一週間、やはりいい気持ではなかった。これで本当に一安心。夏が激務過ぎたか。

 家のことを一通りやった後、午後、散歩がてら川沿いを歩いて高幡不動に納経に行く。天気が良く、暑くない程度に温かくて良い秋の日和。この3連休は天気が良いのは今日だけで明日から下り坂と言うから貴重な陽ざし。浅川のカモや鷺を見ながら歩く。

 高幡不動は真言宗智山派の名刹だが、真言宗には毎年冬至の日に「星まつり」というのがあって、それは年ごとに巡って来る自分の星を良いなりに悪いなりに供養する儀式だとか。妻の命日は冬至の日なので今年は受けようか?などと考えながら不動明王に手を合わす。その後、納経。

 夜はうどん。テレビの録画のハードディスクを見たら前に放送予定の一覧に見つけて予約録画のボタンを押しておいた中国の映画『こんにちは、私のお母さん』(2021 中国  ジャオ・リン監督)が録画できているのを知り早速に見る。

 映画は一口に言えば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の逆バージョン。つまり出来の悪い娘が過去の世界にタイムスリップしてそこで若き日の母に会い、自分が生まれなくても良いようにと父とは違う富豪の男性と縁を取り持とうとする人情コメディ。中国の人気コメディアン、ジャオ・リンが主演・脚本・監督で、母親との関係については彼女の実話だとか。以前、映画評論家・町山智弘氏のラジオで紹介されているのを聞いて、是非見たいと思っていたもの。初めはベタなコメディと思って見ていたが、後半の意外な展開に涙が止まらなくなった。

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 気温は下がっているのに夏の就寝時の習慣が抜けずにいたが、さすがにもう寒くて、毛布だけでなくしっかり掛け布団をかけて寝る。0時近くに就寝。

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